生活相談員の仕事はつらいということはよく言われていることではありますが、一体何がつらいのであるのでしょうか?
まず挙げられることは、自分の代わりがいないということです。
生活相談員の仕事は一人一人に担当のケースが割り振られ、他の相談員と一緒になって何か対応をするということは基本的にはありません。
つまり、自分の担当したケースは自分一人で対応しなくてはならなくなります。
他の相談員とは情報共有を行っていても、実際にその人に対応してくれるということはないのです。
対応してくれても伝言であったり、自分から他の相談員に頼んでおいた内容であって具体的にどこかサービスや事業所を紹介して契約するといったようなことは行わないのです。
緊急で何か対応に迫られると自分一人に責任がかかってくる重圧があります。
さらに、緊急で対応しないといけないケースが重なると精神的疲労がたまり相談員が疲弊してしまうのです。
次にうまくサービスにつなげれない葛藤があります。
理論上は様々なサービスが制度上存在していても、地域にそのサービスを提供している事業所がない場合や不足していて依頼できない事態も往々にしてあります。
利用者からは生活の苦しさやサービス利用の必要性の訴えを聞く一方で、事業所からの受け入れ不可能の事情を聞くため板挟みになってしまいます。
また、サービスがあっても利用者本人が拒否してしまい利用者の生活の質の向上につながらないということもあり、相談員は日々悩みや葛藤に苦しんでいます。
このつらさをなくしていくには、周りの人と共有し一緒になって働きかけるという一人で抱え込まないことが大切です。